ネットショップは儲かるか？開店休業状態、閉店のネットショップが多いわけ

Umidassでは、ネットショップの開業相談、売上改善の相談を受けています。ご相談の中でよく聞くのが、まだネットショップを運営されていない方からは、「ネットショップを作って、ネットで売れば儲かりますよね。」、逆にネットショップを運営している方からは「全然売れないんですよね。」ということです。

ネットだから儲かるは勘違い。開店休業状態や閉店のネットショップの方が多い

まず、「ネットショップ＝儲かる」ということはなく、むしろ、ネットショップはあるけどもほとんど売れていない開店休業状態のショップであったり、廃業、休業しているネットショップの方が多いのではないかと思います。

なぜ、そうなるのかというと、下記の3点を理解してネットショップを運営していないケースが多いです。

1.上位数％にアクセスが集中するというインターネットの持つ特性

ネットショップに限らずインターネット上でのビジネスが持つ特性として、上位数パーセントしか儲からない仕組みがあります。上位というのは、検索エンジンやランキングサイトで上位に表示されるということです。特定商品のキーワードで上位に表示されなければ、そもそもお客さまに来ていただけません。

つまり、特定ジャンル毎に儲かるショップの数はある程度上限があるわけです。日本全国のショップを相手に上位にならないといけないわけです。

これが実店舗だと少し事情は変わってきます。実店舗の場合には地域内での競争に勝てば良いということになります。もちろん、実店舗の競合はネットショップという場合もあります。その点は商材によってとらえ方が変わってきます。飲食店ですとネットショップはほとんど関係ないですが、家電製品などだとかなり強い競合になります。

2.無料でできるという幻想

ネットショップは無料サービスですべての準備を終えることもできます。お店自体は無料もしくは、安くできるというのが実店舗との大きな違いです。ですが、集客については、同じです。広告などのプロモーションが必要となってきます。実店舗であれば、通りすがりに認知されるということもありますが、ネットショップでは逆にそういったことがありませんので、広告費が膨大になってきます。個人レベルでも年間数百万円の広告費を使っているネットショップはたくさんあります。

3.競合が日本中にいる。

1.の検索上位にアクセスが集中するという項目で競合は日本中と書きましたが、価格、品質、サービスなどあらゆる面で競合は日本中にいることになります。特に価格面は大きなポイントとなります。実店舗であれば、少しでも安い商品を買おうとしても何店舗も見るには限界があります。インターネットなら、クリックするだけであらゆる店舗の商品を見ることができます。

かつて、インターネットは弱小企業が大企業と同じ土俵で戦えると言われた時代がありました。現在では、結局、大量仕入れで安く仕入れることができ、広告費を大量に投下でき、スピーディな配送体制ができる大手が圧倒的に強いです。

ネットショップが難しいのではなく、実店舗とは売上を上げるメカニズムが違う

では、ネットショップが儲からないのかというと、そういうわけではありません実店舗とは売上をあげるメカニズムが違うということです。

良い例として、家電量販店のヨドバシカメラや上新電機（Joshin）があります。ヨドバシカメラは、家電量販店の売上高としては4位で、上新電機は、6位です。ちなみに1位は、2位のビッグカメラ（8,000億）にダブルスコアでヤマダ電機（1兆6,000億）で、ヨドバシカメラは 6,500億円、上新電機は 3,500億円です。

一方でネット通販部門では、1位はヨドバシ.comで、Joshin webは2位です。このように実店舗とネットショップの強さというのは関係がないのです。

逆に、実店舗で弱い店舗の方が、店舗側からの制約が減り、ネットショップでの自由度があがり、戦いやすいとも言えます。

また、先ほど上位にアクセスが集中すると書きましたが、どういったジャンル・キーワードで上位に表示されるのかということもさまざまです。特に、ジャンルに特化することで大きく売り上げをあげることができます。

例えば、最近、お遍路さんがひそかなブームです。お遍路さんに必要な道具というのは、仏壇屋さんなどで購入することができますが、そのことを知っている人は少ないです。だから、道具を購入したい人は「お遍路道具」などで検索します。そうすると、仏壇屋さんよりもお遍路専門店が上位に上がります。扱っている商品は同じですがこのように狙うキーワードを考えることで売上を上げることができるわけです。

Umidassでは、ネットショップ開業、運営コンサルティングをしていますので、お気軽にご相談ください。当Blogでは、ネットショップに関連した質問をよくいただく質問、相談を紹介しております。